2016年11月21日

喪中

にわとりさんの年賀状
12年後までおあずけです。
なっちです。

父の一周忌の話をしたり
喪中の準備を進めたり
悲しみと隣り合わせですすめることが多く
一瞬、その忙しさで悲しみに目隠しをして
駆け抜けることができます。

でも、喪中のハガキを準備するのは
心が知らず知らずのうちにずぅんと重く感じて
指が全く動かない。

早く手元から喪中のハガキを無くしたいのに
足が重い。
気が重い。
仕事がはかどらない。


色々と手伝ってくれたいとこたちへメッセージを添える。
思い出す。
溢れ出す。
あの日の記憶が目の前で再生される。

まだ、つらい。


幼馴染みや、深い付き合いの友達が顔をそろえる。
入院したことを伝えて
意識があるうちに会ってほしいと伝えたら
その次の日の夜、仕事が終ったらみんな来てくれた。
暗い病室、
父さんを囲んでくれた友達
父さん、みんな、来てくれたよ。
本当は元気を出してもらいたくて呼んだのに
父さんの前では泣きたくなかったのに
声が震えてかすれてうまくしゃべれなくて
涙がぼろぼろぼろぼろとまらなくて
父さんの手を握って
握ることしかできなくて
父さんの手はあったかくて大きくて分厚くて

とっしぃ、どうしたんけ?大丈夫け?苦しくないけ?
お父さんよ、またうちに遊びに行くから、元気なってや。

うん、うん、と首を縦に振る父さん
手に力が入る父さん
ちょっと痛いぐらいに握り返してくれた。


泣いても、いい。
いっぱい泣かれ。

うんうん、って頷いて、ありがとう、って伝えて
真っ暗な道を帰っていくみんなを見送って
車の中でひとりで泣いた。
みんながいてくれて嬉しくて。
父さんが喜んでて嬉しくて。
でもこれが最後なんじゃないかって怖くて怖くて。
怖かった。
手を放すと、もうこれが最後になっちゃうんじゃないかって
離れるのが本当に怖かった。


鼻も口もすっぽりと覆ってしまうほどの
呼吸をサポートしてくれる酸素マスクを付けた父さんは
しゃべれなくなった。
母さんは、いざというときに人工呼吸器をつけたい、と言った。
父さんは怒って、顔をしかめて、頭をぶんぶん横に振って拒絶した。
私も父さんに賛成だった。
生きていてほしいけど、呼吸させられる父さんを見て、奇跡を待つことは出来ないよ。

辛い選択肢を何度か選ぶ必要があった。
母さんはショックで押し黙るから、私が担当医の話を聞いた。




先週の月曜の夕飯は覚えていないのに
あの日のことはまだこんな恐ろしく鮮明に覚えてる。

喪中はがきを作るのがこんなにしんどいと思わなかった。
泣きながら作ったから、昨日の夜、眠れなかった。
出来上がったのが朝だった。
徹夜の反動が怖いな。
でも、頑張ろう。

父さん、頑張るよ。
父さんの好きなシクラメンがお花屋さんに並んでた。
今度、買って帰ろうかな。
シクラメン赤紫枠有.jpg


読んでくれて、ありがとう。
なっち
posted by なっち | 富山 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
読ませていただきました。

何も言えないけれど、
なっちさんのなかの想い出が、これからを生きるうえで重荷よりも支えになっていきますようにと祈ってます。

おつかれさま。いっぱい休んでくださいね。
Posted by みやぴん
☆みやサン☆
 みやさん、本当にいつもありがとう。
 救われます、本当に。
 きっと、表面に現れていない私の心情が
 ふんわりとみやさんの心にたどりついているんじゃないかと
 勝手に嬉しい方に思っています。
 支えに頼りっぱなしにならぬような日々を過ごせるように
 今はじっくり力を蓄えてもいいよね?って思っています。
 みやさん、本当にありがとう。
Posted by なっち
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